9月入学について
9月入学について、文部科学省が示した案は3つです。
①一斉実施案
新小学1年生17か月分(1年度+5~9月)を9月に一斉入学。
<メリット>一度に移行できる。
<デメリット>1学年だけ人数が急増する。
②段階的実施案
1学年13ヶ月(1年度+5月)とし、5年で移行する。
<メリット>負担を5年かけて分散できる。
<デメリット>毎年の学年の範囲が複雑になる。
③ゼロ年生案
4月~8月をゼロ年生とする。(1年度)
<メリット>各学年の人数は増えない。
<デメリット>小学生の期間が半年長くなり、義務教育の修了が半年遅くなる。
変化は大きく、各方面に影響が出ます。
保育、学校、保護者、政治、それぞれの立場によっても言い分が変わってきます。
「休校期間の遅れを取り戻す。」、「諸外国と大学入学の時期を揃える。」ことの良い点と比較検討ですが、個人的には問題点や課題の方が大きい気がします。
休校期間の遅れについては、土曜日登校や夏休みの短縮など、今年度中になんとか対応してしまったほうが、今後多方面への影響が出なくて済むと思います。
諸外国と入学時期を揃えて、お互いに留学しやすい環境にする、というのも良い話だとは思います。しかし、その意義が国全体に広く認識されてからでないと、話は進めずらいように思います。
相馬事務局 教務部 高橋 浩和