高校での欠席日数と就職、推薦入試への影響について(何日休んだらダメなの?)
『就職や推薦入試では、3年間で欠席が10日あると、どんなに優秀でまじめな生徒さんでも不合格になることが多くあります。』
ある高校からの保護者宛のメールに、このような記載がありました。
上の高校とは別の高校ですが、やはり『欠席は3年間で9日までに抑えるようにしてください。』と担任の先生から言われ、”9日”という日数を常に意識しながら学校生活を送っているお子さんが大勢いらっしゃいます。
お子さんが欠席する度に、『今回で欠席何日目だっけ?』という親子の会話が聞こえてきそうです(実は我が家もですが…)。
高校といいましても、全日制、定時制、通信制など様々な高校がありますが、今回ご紹介した2つの高校は、福島県内の全日制の県立高校と私立高校です。
話は変わりますが、2019年4月から、労働基準法の改正により有給休暇の取得が義務化されました。
年に10日以上の有給休暇が付与されている労働者には、必ず5日取得させなければいけません(労働基準法第39条7)。
日本人は働き過ぎと言われていて、義務化しないとなかなか休めない労働者が多いため、こうした法改正がなされたという経緯があります。
もちろん、働き方は様々で、働いている方がみな労働基準法が適用される労働者とは限りません。
いわゆるフリーランスなどの、休日とか休暇という概念がそもそもない方もいらっしゃいます。
ただ、世の中の流れとしては、『休まない』ことが必ずしもよいことではなく、休みも適度に取りながら、心身の健康を保って長く続けられることがよいとされる時代になっていくのだと思います。
これから社会に出る高校生に、『欠席は3年間で9日まで』という暗黙のルールを課す就職試験や進学試験を、みなさんはどう思われますか?
個人的には、『ちょっと厳しいなぁ…』と思いながらも、我が子には絶対に9日を超えて休まないよう3年間言い続けてしまいました…。
高3の2学期まで欠席7日くらいにうまく抑え、第一志望の進路に進んでくれた我が子を誉めてやらねばなりませんね。
会津事務局 大竹一公