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評定がなくなる?

先日9月20日の中教審のワーキンググループで、教科ごとに数値評価する「評定」をなくすべきかどうかが議論されたようです。参加者の多くは、評定をなくしたうえで、教科ごとに項目を設け、「ABC」といった形で評価する「観点的評価」だけにすべきとの立場をとっていたようです。

評定はご存知のように、各教科を総括する位置づけになっています。そして、通知表の評価や、内申点のもとになっています。次回の学習指導要領の改訂からなくなるようだと、評価の方法や内申点の扱い方に大きな影響が出てくると思われます。

 

廃止論として根強いのは、評価に主観が入ってしまうという意見です。教師の個人的な感覚で評価に差が生じてしまうという懸念がぬぐえないのです。個人的には、今までの経験で見ていくと、これは大いにあると思われます。そうしてつけられた評定で内申点を出しても、不公平になってしまうのではないかということです。

逆に擁護派としては、数字による評価がなくなってしまうことによって、評価の基準がなくなってしまうという意見が多いと思います。特に福島県の高校入試を見ると、内申点と学力試験の比率が1対1です。各250点ですので、評定が廃止されてしまうと、当日の学力テストのみで合否を判定せざるを得なくなります。

 

個人的には、現在の方法で続けるのであれば、評定はいらないと思います。残すとすれば、評価基準をもっと明確に示すべきではないかと思います。上でも述べましたが、学校現場において、教師の主観は存在すると思っています。児童生徒は、教師を選ぶことができません。ですから、教師に好かれるかどうかで変わるような評価ではなく、公平に評価できるような基準を作ってほしいと思います。

 

併せて考えなくてはならないのが、入試の改革についてです。評定がなくなるのだとすれば、入試のシステムも必然的に変わることになります。その時、どのような評価方法になるのか、注目していきたいですね。

 

福島事務局 尾形

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