プロ家庭教師による「完全マンツーマン指導」福島県家庭教師協会

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行かないは悪じゃない

中学校に20人に1人は不登校。

不登校になる理由は、勉強がついていけない、陰口が怖い、朝が起きられないなど様々です。一昔前はいじめが原因と言われていましたが、不登校の理由は本当に多様化しています。

 

保護者様の悩みを伺うと、学校に行けて当たり前なのにわがままだから学校にいけない、生活リズムが狂ったから、育て方を間違えた、ゲームやスマホのせいだから、と「学校にいけない理由」を欲しているように感じます。

 

もちろん1つの理由になっていると思います。複合されて元の理由がどれだったか本人も分からなくなっています。これでは、なぜ不登校になったのか考えても答えなどでるわけがありません。

 

私が担当した不登校の生徒さんで大変印象深いご家庭があります。
小学生から不登校で、2か月行けたなと思うとまたいけなくなることを繰り返していました。ご家庭では最初こそ学校に行くことを前提としていましたが、いつしか「いろいろな経験をさせること」にシフトしていきました。海外留学を考えたり、興味のあることを徹底的にフォローしたり、高校受験は県外の本当にやりたい学科へ何度もオープンスクールへ通いました。

中3になることには「もう中学校行かなくていい、来年の高校生活の新しい準備をしていきましょう。」とのことで、小論文や面接の指導に時間をかけました。

無事志望校に合格した彼女は小学生のころから夢だった職業につくため、関東へ。いまでは夢への第一歩になる資格を取得し、賞まで取ったという、本当にうれしい報告を受けました。とても素晴らしい作品でした。本当に好きなことを学習し、義務教育時代にご家族がサポートした経験が十分に生かされているものでした。

 

このご家庭から学んだことは、「目先の悩みにとらわれず可能性を広げてあげること」が重要だということです。学校に行かなければならないという荷物のような考えを降ろし、来年のこと、再来年のことを話し合うことは一つの方法だと思います。そんなにうまくいくはずがない、机上の空論だと思われそうですが、もちろん簡単にいくわけがありません。親も子も何年もの間、全力でぶつかって迷って悩んで苦しんで、ようやくたどりついた1つの結果です。

 

学校に行かないことは、悪ではありません。ただ、進学先を自分の手で探していくことになります。もう一度、前を向くためにどう進学先をきめたらよいか、少しでもお手伝いができればと考えています。

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