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英語は結論が先

「英語って難しくてよくわからない」という声をよく耳にします。たしかに日本人にとって英語を学ぶことは難しいかもしれません。しかしそれは英語という言語のことをよく知らないからです。スポーツの試合などでも、対戦相手や対戦チームの情報がある場合と、情報がまったくない場合ではどちらの試合のほうが勝ちやすいかと言えば、前者でしょう。

 

では英語とはどういう言語なのか?一言でいえば英語は「結論が先」の言語です。以下の英文があったとします。

 

He bought a handkerchief as a birthday present for his mother at a department store near the station the day before yesterday.

 

英語の語順は基本的に一番先頭に主語、その直後に動詞(述語)が来ます。動詞のあとはその動詞の目的語、そのあとに場所や時間などの情報が続きます。今回の英文では、主語は He(彼は)、動詞は bought(買った)、そして動詞の目的語は a handkerchief(ハンカチ)です。

 

話の結論は基本的に動詞で決まります。上記の英文は最後の yesterday までで全部で22個の単語でできていますが、結論は最初の4語 He bought a handkerchief (彼はハンカチを買った)で終わりです。これだけ長い文章にもかかわらず、最初の4語で結論が述べられている、これが英語という言語です。それに対して日本語はどうかと言えば、最後の最後に結論の bought が来ます。英文を日本語に訳すと

 

「彼はおととい駅の近くのデパートで、彼の母親に誕生日プレゼントとしてハンカチを買った」

 

 

とでもなるでしょうか。最後まで聞かないと(見ないと)結論がどうなのかわからないのが日本語という言語です。そういう意味では言語としての性質上、英語と日本語は対極に位置していると言えます。加えて日本語に訳すときも、英語の文章の一番後ろから戻りながらやると自然な日本語の文章になりやすいです。そのことも日本人が英語の学習に苦しむ一因となっています。

 

英語を苦手にしている人は、まずは英語は結論が先に来る言語であることを意識し、動詞に着目して結論を大まかに捉えることを心がけて勉強してみてはどうでしょうか。

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