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点数に波があると言われませんか?

テストや模試の点数について話をしていると、(特に受験生で)「点数に波があるのが怖いです」「〇〇(科目)は取れる時と取れないときの差がね・・・」といった声をよく聞きます。もしかすると言われている心当たりがある人も多いのではないでしょうか。

では、なぜ点数に波が出てしまうのでしょうか。そして、なぜ克服しづらいのでしょうか。

考察を述べていきたいと思いますが、全員に当てはまるものではないと思いますので、その点はご了承ください。

 

点数に波が出ると何が困るの?

点数に波があるとは、取れる時と取れないときの差があるということです。そうすると、進路指導のときに「取れていないとき」を基準にしなければいけなくなります。例えば基準の点数が120点の志望校があったとして、普段の点数が90点から120点の間で揺れているようだと、合格は厳しいという判断になります。特に上振れの時だけ届いている状況は、非常に危険だと言えます。

受験当日は、普段とは違う環境で解きますし、精神状態も緊張などにより、普段通りとはいきません。そのため、実力以上のものが出せる要因がほぼありません。そのため、当日にまぐれが起こるかもしれないという理由ではGOサインは出せません。

 

どうして点数に波が出るの?

では、点数に波が出るのはなぜなのでしょうか。

単元ごとに理解度に差があるから ⇒ ×

これはよく言われることではあります。ただ、この場合は、原因がはっきりしているので、対策は十分に可能ではないでしょうか。また、点数の上下が続くほど、得意な単元と苦手な単元が偏ることも考えにくいです。それでも繰り返しているようであれば、原因は別のところにあるはずです。

基本的にこう思っている人は、別のところに原因があるということを自覚しなければいけません。

 

ケアレスミスが多いから ⇒ △

これが原因になることはよくあると思います。ただし、それは直接的な原因ではなく、間接的な原因になっているケースが多いです。ここで大切なのは、「なぜケアレスミスをするのか」ということです。すべてのミスをケアレスミスという言葉でまとめてしまったら、解決できるものも解決できなくなってしまいます。

ケアレスミスが多い人は、なぜミスが多いのか、どんなミスをしているのか、ということまでしっかりと把握する必要があります。また、ミスによる失点の危険度をもっと重視しなければいけません。

 

なんとなくで覚えているから 理解があいまいなままになっているから ⇒ ◎

じつは、これが一番多い原因だと思います。もちろんここには「覚えたつもりになっている」も含まれています。

解き方がしっかりと身についていないから、毎回違う方法になったり、勘で解いてしまったりすることになります。すると、必ず不正解になるわけではなく、たまたま解き方があっているときや勘があっていた時などに正解になります。そういった偶然が重なると、理解していないのに正解してしまうことになります。ただ、理解してはいないので、不正解になるときももちろんあります。これが点数に波ができる原因です。

そして、これが繰り返されるのには、ちゃんと理由があります。それは「正解した問題の解説を見ない」からです。当たったからいいやということで、間違えた問題の解説だけを見て復習します。でも、先述のように理解していないわけですから、再度出題されたときに解けなくて失点することになるのです。また、一度正解したことのある問題については、「理解した気になっている」ので、そこまでしっかりと復習することなく、さらっと確認するだけになってしまうことが多くなります。以上が繰り返してしまう理由です。

これを読んでぴんと来ている人は少ないのではないでしょうか。なぜなら「自分は理解している」と思い込んでいるからです。自分にはあいまいなところがある、勘で解いてしまっている、といった自覚がある人は、すでに解決しているでしょう。自分を客観的に見ることは非常に難しいことですが、それができないと、「点数の波」はなくなりません。

 

点数の波をなくすにはどうすればいいの?

点数に波があることが良くないことだと認識する

もうすでにそういう認識になっているとは思いますが、まだ「いや~、点数に波があってさ・・・」のように軽く考えている人がいるかもしれません。それでは済まないということをしっかりと認識しましょう。

波がある原因をしっかりと把握する

上に波がある原因について書きましたが、全員に当てはまるわけではありません。自分は何が原因でそうなっているのか、しっかりと把握しなければいけません。

把握した原因を解決できる学習方法を実践する

一番多いのではないかという「あいまいなままになっている」ことが原因の場合は、一番効果的なのが、「正解した問題の解説をしっかりと確認する」ことです。よく「二つまでは絞れたけど、最後は勘でした」という声を聞きます。これは、理解して解いたわけではないので、解説で確認しなければ、なぜその正解だったのかを理解することができません。そうなると同じ失敗を繰り返すことになります。ですから、正解した問題についても「なぜ正解だったのか」確認する作業が非常に効果的となります。

 

今回は「点数に波がある」ということについて書きました。途中でも書いていますが、全員に当てはまるわけではありません。ただ、そうであるケースが非常に多かったので、紹介してみました。

あとは、第三者の助けを借りることが、客観的に自分を見ることができる手っ取り早い方法だと思います。なかなか原因が把握できないという人は一度こちらに相談していただければと思います。

 

福島県家庭教師協会 福島事務局  024-521-8899

 

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