【高校入試】志望校についての考え方
中学3年生は、志望校をある程度絞らなくてはならない時期になっています。夏休みに、体験入学を控えていることもありますし、実力テストや新教研もぎテストが本格的に始まってくるからです。
ここで毎年気になっていることについて述べたいと思います。(これについては、考え方は人それぞれになりますので、あくまで個人的見解ということでご了承願います)
志望校決定の時期によく耳にするのは、「無理して上のレベルの高校に行くよりも、一つ下のランクの高校で上位にいたほうがいい」という意見です。果たしてその通りなのでしょうか。
私の考えとしては、この意見には反対です。その理由ですが、第一に、高校卒業後の進路です。中学校のように、卒業後の進路が等しくなっているのではないということです。高校入試の時点でついてしまっている差は、そのまま高校卒業後の進路にもランク差としてついてしまうのです。第二に、意識の甘さです。ランクを一つ下げたくらいでは、上位キープの労力がそれほど下がるとは思えません。根拠としては、入試の得点が挙げられます。ランクが上の高校の合格最低点では、一つ下のランクの上位合格者の得点に届いていないケースがほとんどです。以上のことから、「無理して上のレベルの高校に行くよりも、一つ下のランクで上位にいたほうがいい」という意見は、その通りだとは言えなくなります。
志望校の選び方は人それぞれです。必ずしもここで書いていることが正解だとは思いません。しかし、これから頑張って勉強をするのであれば、少しでも上を目指して頑張ってみるのもいいのではないでしょうか。
福島事務局 尾形