【福島県 高校受験】Ⅱ期選抜試験 傾向と対策 <社会>
〇(社会の傾向)〇
高校入試社会の全体の傾向は、出題範囲に大きな偏りがなく基礎知識の問題が多いです。また基礎知識にどのような時間的な流れの中にあるのか、どのような意味合いがあるのかという理解が記述問題で問われます。
大問 | 内容 | 大問 | 内容 |
1 | 世界地理 | 4 | 歴史 |
2 | 日本地理 | 5 | 公民 |
3 | 歴史 | 6 | 公民 |
(大問1の傾向)
大問1は世界地理の問題です。アジアやヨーロッパといった一つの地域について詳細に問われるというより、世界全体の地理について問われます。大問1、2は他の大問と較べると割合、選択問題が多く、記述問題が少ないです。
(大問2の傾向)
大問2は日本地理の問題です。大問1と異なり、九州地方、近畿地方、北海道といった一つの地方について、詳しく問われます。以下に出題された年度と、出題された地方についてまとめました。
年度 | 出題された地方 | 年度 | 出題された地方 |
30 | 中部地方 | 27 | 九州地方 |
29 | 北海道地方 | 26 | 東北地方 |
28 | 近畿地方 | 25 | 中国地方 |
こちらからわかることは昨年度に出題された地方は今年度に出題されない、ということです。しかし過去に同じ地方が再来年に出題されたことから、あまりに勉強内容をしぼりすぎるのは得策ではないと言えます。
(大問3、4)
大問3と4は歴史の問題です。それぞれ別のテーマが設定され広範囲に出題されます。
大問5と6は公民の問題です。こちらもそれぞれ別のテーマが設定され広範囲に出題されます。
・大問ごとの正答率・
高校入試の社会の大問ごとの正答率は、他の科目ほど大きな違いはありません。詳しく正答率を確認し、領域ごとに正答率の高い順から並べると地理(大問1、2)、歴史(大問3,4)、公民(大問5,6)となっています。
○社会の対策○
正答率は地理、歴史、公民の順に高いです。なぜこの様な順番になるのかと言いますと、地理、歴史、公民の順番に内容が想像しやすく、勉強していた期間も長いことが原因と考えられます。特に好き嫌いがない生徒であれば頻出の基礎知識は覚えた上で、地理、歴史、公民の順に深く勉強した方がよいと言えます。
・全体の対策 その2・
また、地理、歴史、公民は互いに関連し理解を深め合うようになっています。地理で学んだ内容から歴史を学ぶと、歴史の必然性がわかりやすく理解が深まります。歴史で学んだ内容から公民を学ぶと、公民はテーマ別の現代史と言えますので公民の理解が深まります。地理、歴史、公民の順番で学ぶとより知識が土台から強固になるので忘れにくくて良いと言えます。もちろん人によって好き嫌いや得意不得意がありますので、好きで得意なものから深く勉強するという方法も良いです。
・平均点を目指す場合・
平均点を取得するにはどのような勉強をすると良いかをお伝えします。こちらは教科書を熟読し、学校から配布されたワークの基本問題を何度も繰り返し解き、基本知識を毎日読んでテストをして覚えます。次に入試の過去問を3年度分解き、丁寧に解き直し、間違えた問題を学校ワークでその領域ごと復習します。こうすることで平均点を取得できます。
・30点台を目指す場合・
30点台を取得するにはどのような勉強をすると良いかをお伝えします。平均点を取得するための勉強を実施し、教科書のグラフや表からどのようなことが読み取れるのかを確認します。その上で学校から配布された標準、応用問題を解きます。地理、歴史、公民の3つのうち1つはワークを完璧に仕上げます。こうすることで30点台を取得できます。
・40点台を目指す場合・
40点台を取得するにはどのような勉強をすると良いかをお伝えします。30点台を取得する勉強を実施し、地理、歴史、公民の3つのワークを完璧に仕上げます。次に過去問を5年度分解き、丁寧に解き直し、間違えた問題を学校ワークでその領域ごと復習します。こうすることで平均点を取得できます。
相馬事務局 大槻 真之先生