【県立高校入試】残り一週間の過ごし方
いよいよ県立高校入試の前期選抜まで、残り一週間を切りました。この時期の受験生に注意していることをいくつかまとめてみましたので、緊張で何も手につかないときなどに読んでいただけたらと思います。
今までの学習を振り返ろう
この時期に新しい問題に取り組むことはあまりお勧めしません。特に国語や英語といった、初見の問題を解く必要がある教科を除いてですが。また、しっかりと復習をこなしていて、初見の問題に対してのアプローチを練習している場合などは、その限りではありません。しかし、そうでない場合、直前期に新しい問題に触れてしまうと、復習が間に合わなくなってしまう恐れがあります。
では、何をすればいいのでしょうか。
私がお勧めしているのは、今までやってきた問題集を再度確認することです。それをお勧めするのには理由があります。まず、抜けてしまっているところはないかどうかの確認ができるという点です。特に、赤ペンなどで直しているところは、過去の自分が間違えたところです。もう一度しっかりと覚えられているかを確認しましょう。もう一つは、自分の頑張りを見ることができるという点です。受験勉強を始めてから、かなりの量の問題を解いてきているはずです。でも、一生懸命に勉強している今、自分の足跡を振り返る余裕などなかったのではないでしょうか。いったん自分の取り組んできた問題集やノートなどを見てみましょう。それだけの量を解いてきているのです。多ければいいというものでもありません。でも、そこにある教材は、努力の産物であり、確実に自分の中に残っているのです。そう考えると、自信がわいてくるのではないでしょうか。「自分は、これだけのことをやった」のだと、自信を持つきっかけになるはずです。
教科書を見直そう
どうしても問題集や参考書など、受験対策の教材をやりたくなってくるのですが、一番大事なのは教科書だと思います。問題集では、その中から切り取ったものが出題されています。ただ、その切り取られた部分から漏れているところから出題されるかもしれません。教科書であれば、情報を流れの中で不足することなく確認することができます。何をしていいのかわからなくなってしまったときは、教科書に戻りましょう。特におすすめなのは、音読です。声に出すことで、自分の声を聴きながら確認できますし、黙読というのは、案外、情報を飛ばしてしまうものなのです。残り一週間、恥ずかしがらずに音読をして、確認し忘れがないようにしましょう。
体調管理が一番大切
どんなに準備を万全にしていても、当日、体調が悪ければ、意味がありません。準備したものをしっかりと出し切るために、当日の体調は、非常に重要な条件になります。少しでも体調に不安を感じたら、躊躇せずに休んでください。無理しても頭に入らないですし、悪化してしまうと、それ以上のブランクができてしまう可能性もあります。新型コロナの影響で、マスクをするようになっているため、感染症については、自然と予防ができているかもしれません。しかし、ストレスからくる体調不良などもありますし、今までの疲れから不調をきたすこともあるでしょう。無理せずに休むことも選択肢に入れながら、受験当日まで体調をしっかりと管理しましょう。
以上が、毎年受験生にお話ししている内容です。そのほかに、一人ひとりに合わせたアドバイスはありますが、そこは、担当の先生に確認してください。当日に全力を出すためのアドバイスがもらえるはずです。
残り一週間、悔いのないように過ごしてください。