【大学入試】大学入学者選抜の変更点まとめ
2021年度入試からの大学入学者選抜の変更点を簡単にまとめてみました。
こちらは、現高校1年生が受験するときから導入になります。
大学入学共通テスト
〈現行〉択一問題のみ
〈2021年度入試から〉記述式問題の導入
- 〇大学入試センターが作問、出題、採点とする。採点には「民間事業者」を活用。
- 〇国語:80~120字程度の問題を含め3問程度。
- 〇数学:数式・問題解決の方略などを問う問題3問程度。
- 〇24年度入試から地歴・公民分野や理科分野でも記述式を導入する方向で検討。
〈現行〉英語「読む」「聞く」のみ
〈2021年度入試から〉4技能評価へ転換
- 〇英語の外部検定試験を活用し、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を評価。
- 〇大学入試センターが、試験の内容と実施体制を評価し、入学者選抜に適した試験を認定。各大学の判断で活用。(高3時の2回まで)
- 〇共通テストの英語試験は、認定試験の実施・活用状況等を検証しつつ、23年度まで継続して実施。
- 〇各試験団体に、検定料の負担軽減方策を講じることを求めるとともに、各大学に、受検者の負担に配慮して、出来るだけ多くの種類の認定試験の活用を求める。
個別選抜
〈現行〉学力の3要素が評価できていない。早期合格による高校生の学習意欲低下。
〈2021年度入試から〉新たなルールの設定。
〇AO入試・推薦入試において、小論文、プレゼンテーション、教科・科目にかかわるテスト、共通テスト等のうち、いずれかの活用を必須化。
〇調査書の記載内容も改善。
〇出願時期をAO入試は8月以降から9月以降に変更。
〇合格発表時期をAO入試は11月以降、推薦入試は12月以降に設定。(これまではルールなし)
※AO入試は「総合型選抜」、推薦入試は「学校推薦型選抜」、一般入試は「一般選抜」にそれぞれ名称が変更される。
以上のように現在は決まっています。細かい内容については、近々発表になると思われますので、判明次第、お伝えできると思います。全体的にみると、記述式が導入されることが目立ちます。併せて、内容も現行のセンター試験より難化する方向ということですので、今まで以上に早めの準備が必要になってくると思います。進学を意識する1年生は、しっかりと準備しましょう。また、AOや推薦を狙う生徒も、何らかの学力を計るテストが課されますので、定期テスト対策の一時的な学習ではなく、しっかりと内容の定着を目指した学習を行いましょう。
福島事務局 尾形