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「こだわり」ながら① ~ 壊れかけのレディネス

私はよく生徒に質問します。生徒の「個性」を知るためにです。

 

例えば、「好きな食べ物は何?」「ハンバーグ!」などという感じです。生徒はこのように、自分の好むものを素直に教えてくれますが、そのとき私は、「どうしてそれが好きなの?」とすぐさま聞き返します。好きだという「理由」もセットで問うことで、頭の中で物事どうしの「因果関係」を紐づけたいからです。

こうした脳のネットワークづくりは、自己学習力と大いに関係があります。単発で終わってしまうと、それは知識がばらばらに記憶されている状態に過ぎませんが、つながり合った「知識」や「情報」はやがて「思考」に変化します。「思考」を進めていくと、「判断」や「表現」もできるようになります。

もしかしたら、これが「論理性」の原点なのではないでしょうか。内部精神に存在する或る種の「こだわり」、もしくは「個性」というものが芽生えていくきっかけのようにも思われてきます。

 

今この瞬間にでも、自分の好きなものを思い浮かべてみてください。どうして、自分はそれが好きなのでしょうか。「振り返る」という行為は、刹那な直観との決別であり、他者との差異を知る客観的思考の分水嶺にもなるはずです。

 

もしも教育的観点から眺めた上で、時間的・歴史的推移を伴う「個」の成長として見るのならば、それは対人コミュニケーション能力の成長や発展とも無関係ではない気がします。

 

福島県家庭教師協会 専属教師 村井眞一

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