春休みの過ごし方(中学校編)
みなさんこんにちは。福島事務局の工藤です。中学生の春休みの過ごし方について解説している書籍や記事はたくさんあるのですが、日本全国の各地域によって実情はさまざまで、全国向けに書かれた文章がかならずしも福島県北地域(福島市周辺)に暮らしている中学生の役にたつとは言えないことがままあります。きょうは、全国と比較した福島市周辺地域の特色を紹介しながら、どのように春休みをすごしていったらいいか、お話したいと思います。
基本は一年間の総復習だけれども…
どんな解説にも、まず「一年間の復習をしよう」と書いてあります。福島市周辺のみなさんも、それは変わらないと思います。数学・英語の復習を他教科よりも優先すべきだということも、他地域とおなじです。なぜなら、他教科と比べ、数学と英語は前学年の内容を理解しないまま後学年の学習に取りかかることが、難しいからです。
問題は、どのような教材を使うか、ということです。福島県北地域では、春休みの課題が学校から配られるということはあまりありませんし、学校から配布される問題集や、『ま☆ナビシステム』『スタディ』シリーズなども、書き込んで提出するため、反復練習ができない場合が多いです。ですから、学校で使用しているものとは別の問題集を用意しないと勉強しづらい人が多いでしょう。
であればどうするべきか。基本的には教科書の復習を優先すべきです。なぜかというと、福島県立高校も、福島市周辺の私立高校も、教科書の内容からはみ出す出題はしてこないからです。ですから、書店で問題集を手にとって、ぱらぱらとめくってみたときに、東京や大阪の有名私立高校の名前がたくさん掲載されているような問題集を解く必要はありません。もし、勉強に自信があって、他の中学生よりも進んだ学習がしたいのだとしても、私立高校対応の難しい問題集を解くよりも、たとえば辞書を引きながら読書をしたり、あるいは英検の勉強をしたりすることなどをおすすめしたいです。漢検や数検などもよいでしょう。
教科書の復習とはいっても…
さて、教科書の復習とはいっても、数学や理科には問題がたくさん掲載されていますが、国語・英語・社会は少し難しいですね。英語と社会には、教科書に準拠した問題集をおすすめしたいです。本当は KATEKYO で扱っている塾専用の書籍をおすすめしたいのですが、書店に売っているものでもかまいません。たいていの問題集は、問題のレベルを 3段階ぐらいに分けて掲載していると思います。まずはレベル1の問題を全範囲きちんと解けるかどうか、確認してみましょう。その後、時間があればレベル2、レベル3と進んでいくとよいと思います。
困ってしまうのは国語です。国語は漢字・文法・韻文・古文・小説・評論と、それぞれが別の教科と思えるぐらい独立した内容をもっていながら、それぞれを過不足なく扱っている問題集というものを私は寡聞にして知りません。書店にある多くの国語参考書も読解偏重で、古文や韻文はあったとしてもおまけ程度の場合が多いです。また、他教科とくらべ、同じ問題を3回・4回とくり返し解くメリットが薄いという特徴もあります。そのうえ多くの問題集では、解答の解説が不十分です。できるだけ解説の詳しい問題集で「解き方」の習得を意識しながら学習を進めるといいと思います。
まとめ
さて、以上のような理由で、取り組みやすさと重要度の両方をかんがみ、最優先すべきことは数学の教科書の問題(巻末の「ふりかえり」「補充の問題」がおすすめです)を解くことと、英語の教科書準拠の問題集を解いてみることです。これが自力でできる人は、さらに理科の教科書の問題(各単元の末尾にあります)、社会の教科書準拠の問題集に進むのがよいでしょう。
KATEKYOでは、皆さんの勉強するべき単元やペースを示すことができます。あとはそれに沿って量をこなしてくれたら、春休みの成績アップは間違いないと思います。残念ですが、魔法のように成績を上げる方法はありません。勉強の本質は量です。でも、KATEKYOではそれを支える様々な方法を、日々考えています。少人数個別指導という「量」を支えるシステムも利用することができるようになりました。春は体験キャンペーンもあります。どうすればいいかわからなくてつらいときには、ぜひ問い合わせてください。