【高校生物】 光学顕微鏡による試料の観察①
小中学校の理科の学習でも登場する「顕微鏡」ですが、高校ではより詳しく学習することになります。まだきちんと覚えていない方もいるのでは?ということで、まずは顕微鏡の使用時に気をつけたいポイントからです。
<顕微鏡の使い方に関する覚えておきたいポイント>
レンズの取り付け順は、接眼レンズが先,対物レンズが後。
ほこりや塵が入らないようにするため。対物レンズが先だとほこりや塵が入った状態で観察することになってしまう。
はじめは低倍率でピント合わせ。必要に応じて倍率を上げる。
いきなり高倍率だとピントが合わせにくい。
高倍率だと低倍率に比べて視野が狭く,暗くなる。
ふつうの光学顕微鏡の分解能はおおよそ0.2µm。
1mm=1000µm。
反射鏡は、「低倍率のレンズでは平面鏡、高倍率で凹面鏡を使う」が基本。
高倍率では低倍率より暗く見える。
光の量を増やして明るくすることによって見やすくすることができる。
「しぼり」は光の量を調節。低倍率でしぼり、高倍率で開く。
「しぼり」をしぼると焦点深度が深くなる。
焦点深度は深い方がピントが合わせやすい。
焦点深度とはこの場合、試料をはっきりと見ることのできる、試料と対物レンズとの距離の範囲のこと。
覚えていなかったり、忘れてしまっていたりしたことは無かったでしょうか?
もちろん、上に挙げたこと以外にも覚えておくべきことがあります。
不安になった方は是非復習してみてほしいと思います。
いわき事務局 専属教師 杉山 広徳