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国語力・読解力を向上させるには②

「国語・読解力を向上させるためには」の2回目です。前回の

①長い文章を正確に読む

に続き、今回は

②設問の意味を正確に理解する

について取り上げます。特に記述問題の設問について解説していきます。

 

読解力向上には一見関係の無いような、設問の意味を正確に理解するということですが、実は大いに関係があるのです。設問とは、問題作成者(筆者とは違います!)と解答者(生徒さんたち)との一回限りの「言葉のキャッチボール」なのです。そのため、問題作成者としては、記述問題でも解答が一つに絞れるように、傍線の引き方、問いかけの形に工夫をしています。

また、解答者は傍線部と問いかけの形を正確につかんで、解答用紙に書き込みます。問題作成者の出題意図に沿った、正しい解答が解答用紙に書いてあれば、「言葉のキャッチボール」は成功です。この「言葉のキャッチボール」こそが、今回取り上げている設問の意味を正確に理解することなのです。「言葉のキャッチボール」を重ねていくことによって、文章の要点や構造の理解が深まり、一段と読解力が向上します。

抽象的な例えになってしまったので、以下からは具体的に設問の捉え方について述べていきます。

 

設問は大別すると

・傍線部はどのようなことを言っているのか⇒内容説明

・傍線部のように言うのはなぜ・どうしてか⇒理由説明

の2つに分けることができます。

 

設問例 内容説明に関する問題

〇「そのようにしなければならない」とは、どういうことか、説明せよ

評論(説明文)の読解問題に多い問題です。指示語の「その」という言葉があるので、傍線部以前を探します。また、主語(誰が・何が)を明らかにします。そして、何を「しなければならな」かったのかも文章中から探してきます。

 

設問例 理由説明に関する問題

〇「自分の怪我を受け入れられなかった」というのはなぜか、説明せよ

小説の読解問題で多く見られる問題です。ある出来事や思いに至る経緯を端的にまとめます。自分とは誰なのか、そして怪我をしたことにより何が受け入れられなかったのかを明らかにします。

 

まとめ

設問の意味を正確に理解すると、文章の構造が分かりやすくなります。文章を読むだけでなく、文章全体の流れも考えながら読むことも必要です。

 

次回、③に続きます。

白河事務局 プロ家庭教師 渡辺 岳史

 

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