高専卒業後，大学の3年次に編入するという制度があります。

3年次編入はすべての大学・学部・学科で行われているわけではありません。大学に編入したいと考えたとき，まず募集している大学・学部・学科を探さなくてなりません。

また，編入学するには試験を受け合格しなければならず，その試験の方法は大学・学科などによって異なります。

ここでは，ある大学の編入募集の概要を示し，それを参考にしながら，気をつけておきたいポイントを確認していきたいと思います。

【H31年度第3学年学生募集】（N大学工学部の3年次編入募集の概要）

＜推薦入試＞

・受験資格：H30年度高専卒業見込みの者で在学中の成績が上位，学校長が学業・人物とも優れていると認めた者。

・選抜方法：書類審査。「推薦書・志望調書・調査書」で130点

・出願期間：H30年5月1日～H30年5月11日

・合格発表：H30年6月14日

＜一般入試＞

・受験資格：高専卒業，H30年度卒業見込みの者など

・選抜方法：学力試験と面接。配点は，国100・英200・数200・志望課程別科目300・面接200の計1000点

・出願期間：H30年5月1日～H30年5月11日

・試験日時：H30年6月30日，面接は7月1日

・合格発表：H30年7月19日

上の概要から，平成31年度の3学年の募集で，出願・選抜は平成30年の5月～7月に行われるということがわかります。入学がH31年4月ですから入学のおよそ1年前に入試があるということですね。入学のおよそ1年前から，各大学の編入試験が続々と行われていくようです。

推薦入試と一般入試があることもわかりますね。推薦入試は，在学中の成績が上位で学校長が推薦しなければ受けられません。在学中の学業成績やその他の活動が合格・不合格を決めるようです。一般入試の方は学力試験の成績が合否に大きく影響しそうです。

推薦入試でも面接がある大学もありますし，一般入試（学力入試）でも科目・配点は大学・学科によって異なります。英語はTOEICの得点を換算して評価する大学などもあります。そもそも推薦入試・一般入試という2種類の方法を設けない大学もあります。詳しいことは大学ごとに調べる必要があります。

入試の時期，受験資格，選抜方法などは受験を予定する人にとって重要です。それ以外の詳しいことも含めて，情報収集を早めに始めましょう。

いわき事務局　専属教師　杉山